仏像の魅力

仏像の頭のひみつ

松本真実

仏像と聞いて
パッと思い浮かぶ姿と言えば、
パーマをかけた髪に
お団子ヘア
というスタイル。

有名な仏像では
奈良の大仏や
鎌倉大仏などが
このような姿をしています。

ではどうして仏像は
決まった特徴を持った姿で
造られているのでしょうか?

実はこの姿は、
インドで仏教を始めた実在の人物
ゴータマ・シッダールタ
(日本ではお釈迦さまとも呼びます)が
悟りに到達した時の姿を
モデルにしているのです。

その特徴は
体の形や大きさ
色や表情など
全身に表れていて、
その数なんと
大きな特徴は32
細かい特徴は80もあります。

例えば
パーマの正式名称は
螺髪(らほつ)といい、
長ーい修行を経て
長ーく伸びた髪の毛が
丸まってうずを巻いている
という特徴。
(髪の色は青いそうです)

さらに
お団子”ヘア”と書きましたが
実は髪の毛ではなく、
智慧がたくさん詰まっていて
頭が盛り上がっているのです。

そのほかにも
身長は5m近くあるとか、
すべての人を
こぼさず救えるように
水かきが手についているとか、
その特徴はまさに超人そのもの。

そしてこの特徴を持って
表現された仏像は
「如来」と呼ばれています。

ちなみに
お釈迦さまが仏教を始めたのは
紀元前5世紀前後で、
仏像が造られるようになったのは
紀元1世紀の末。

お釈迦さまは
大変尊い存在だったため、
亡くなった後すぐには
像として表現されることは
なかったそうですが、
お釈迦さまを
慕う人々の思いが深まり
長い時を経て
仏像が造られるようになりました。

ここからは
私の妄想ですが、
一番最初に
仏像を造った人は
まさかその後2000年近くも
仏像が造られ続けるなんて
想像もしていなかっただろうな
なんて考えると
すごくワクワクします。

しかも
現代の仏像は
祈りを捧げる対象であることは
もちろん、
彫刻としての
芸術性も魅力の一つですし、
最近では寺院を飛び出して
グッズやイラストなど
私たちの身近なところでも
その姿が表現されているのです。

紀元1世紀の人だって
もしお釈迦さまがデザインされた
バッグや服があったら
身につけたかったに違いありません。

お釈迦さまは
2000年以上も
人々に愛され続ける
スーパースターなのです。

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最後までお読みいただき
ありがとうございました!
仏教や仏像の歴史は古く
むずかしい言葉もたくさんあるため、
言葉が足りなかったり
表現が間違っていましたら
ごめんなさい!
そんな時は
教えていただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします!

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