仏像界にも社長がいる

私たちが暮らす世の中では
例えば自分が勤めている企業には
社長さんがいたり、
子どもが通う学校には
校長先生がいたりと、
人々が集まるところには
みんなをまとめるリーダーがいます。
実は仏像の世界でも、
私たちの社会と同じように
リーダーがいるのです。
そのリーダーの名前は「如来」。
如来とは、
インドで仏教を始めた実在の人物
ゴータマ・シッダールタが、
長い修行の末に
悟りに到達した時の姿が
表現された仏像です。
如来には決まった特徴があり、
パッと見てわかりやすいのは
パーマをかけた髪型に
切れ長の目。
眉間には丸い印があり
微笑んでいるような
穏やかな顔をしています。
さらに衣類は、
大きな布を一枚巻いただけの
質素なものです。
この特徴を持っている
有名な仏像といえば、
鎌倉大仏や
奈良の大仏。
鎌倉大仏の正式名称は
「銅造阿弥陀如来坐像」といい、
名前の中に如来の文字が入っています。
また奈良の大仏は正式には
「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」といって
如来の文字はありませんが、
こちらも如来です。
この2つの如来のほかにも、
全国にはたくさんの
仏像界の社長が
存在しています。
さらに如来には
優秀な部下たちもいるのです。
組織図はこちら↓
①如来
②菩薩
③明王
④天
如来をトップにして、
大まかにこの順番で
仏像界の階級が決まっています。
仏像は仏像でも、
如来と違って
怒っている表情をしていたり、
豪華な格好をして
何かを手にしていたりするものは、
如来とは別の役割を
持っている仏像なのです。
ちなみに
如来が到達した「悟り」について
辞書で調べてみると、
『仏教用語で
心のまよいからさめて
正しい道がすっきりとわかること』
ここからは
私の妄想ですが、
悟りに到達した社長というのは
会社が進むべき道を
しっかり理解している
ということですから、
きっと社員が
自由に挑戦して
成長していく様子を、
どっしり構えて
見守ってくれるはず。
もし間違った道を
進みそうになっている
社員を見つけたら、
優しく諭してくれるのでしょう。
そんなブレない社長に出会えたら
最高ですよね。
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仏教や仏像の歴史は古く
むずかしい言葉もたくさんあるため、
言葉が足りなかったり
表現が間違っていましたら
ごめんなさい!
そんな時は
教えていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!