いつでもどこでも不安を口に出せる大切さ

昨日、
10年ぶりの一人旅を終えて
無事に帰ってきた。
家に着いた時は
夜9時をまわっていて、
外から2階の窓を見上げると
寝室の豆電球が
カーテンから
透けて見えている。
どうやら夫は
うまく寝かしつけまで
できたらしい。
こっそり玄関の鍵を開けて
家に入る。
と、
「あっ、帰ってきた!」
なんだ、起きてたか。
仕方ない。
起きてるなら
堂々と入って
お土産でも広げるか。
リビングに入ると、
暗闇の2階から
息子がこそこそ
下りてきた。
「おっ、ただいま!」
「ねえ明日学校行きたくない」
!!??
え、いきなりそれ!?
おかえりー!とか
お土産は!?とかじゃなくて
いきなり相談なの!?
一瞬戸惑ったが、
でもすぐに
すごく安心した。
いつでもどこでも
自分が「不安なんだ」と
口に出せることは、
いいことだと思った。
話を聞くと
明日は小学校の修了式で、
クラスのみんなと
ゲーム大会をやるらしい。
息子は小さい頃から
いす取りゲームや
フルーツバスケットみたいな、
スピード感があって
猛烈にプレッシャーのかかる
ゲームが苦手。
それをやることになったので
落ち込んでいたらしかった。
でも明日で3学期は終わり。
今のクラスは最後だから、
友達には会いたい。
行きたいけど、行きたくない。
その気持ち、わかる。
そこで、逃げ道を提案した。
「ゲーム大会の時間だけ
保健室に行ってみたら?」
息子はよく体調を崩すので、
いつも保健室の先生に
お世話になっている。
メンタル不調も理解してくれる
ありがたい先生なので、
きっと受け入れてくれるはず。
そして
「ま、休んでもいいんじゃない?
朝起きてみて
決めたらいいよ」
と付け加えた。
大切なのは
自分で決めることだと思う。
悩みながら眠った息子。
今朝起きて、
学校へ行くことにしたらしい。
「行きたくない、もういやだ」
と言いながらも、
綿密に保健室へ行く計画を練って
登校して行った。
そんな感じでいいと思う。
不安や悩みは
ポロポロこぼして
誰かに伝えながら
前に進んでいけばいいと思う。
そういうふうに育っていて
少し安心した。